株式会社 ONE STEP |SDGs Each Together|SDGsへの取り組みを“個々から互いのものに”できたらいいな!をコンセプトに、SDGsを経営に活かす企業を支援するものです。

これが我が社のSDGs

お知らせ
 

廃棄バッテリーを減らし、
リサイクルが当たり前の社会をつくるために

株式会社 ONE STEP

2022年10月4日

株式会社 ONE STEP
カーボンニュートラルをめざして、自動車の電動化が日本を含む世界各地で急速に進められています。 しかし、確かに電気自動車は走行中にCO2を排出しませんが、動力源であるバッテリーの生産・廃棄の過程を見ると多くのCO2を排出しており、単純に「電気自動車への切り替え=エコ」だとは言えません。 株式会社ONE STEPは、そのようなバッテリーの生産・廃棄が与える環境負荷の問題に、「バッテリーの再生」を通したイノベーションを起こすことをめざしています。
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • 誰もがバッテリーを、もっと効率的に低価格でリサイクルできる環境づくり

    ONE STEPが製造する小型・短時間バッテリー再生機

    誰もがバッテリーを、もっと効率的に低価格でリサイクルできる環境づくり

    ONE STEPは、バッテリー再生ノウハウの普及と、小型・軽量で短時間を実現したバッテリー再生機の製造を組み合わせたプロジェクトを主な事業としています。
    バッテリーは使い続けるうちに容量が減っていき、最終的には充電ができなくなります。そのため、「バッテリーの再生・リフレッシュ」が必要になりますが、バッテリーの種類は非常に多種多様で、使用状況もそれぞれ違うので、100%近くまで再生するには、バッテリーの種類・使用状況に応じた最適なタイミングで再生する必要があります。
    このタイミングの見極めは難しく計画的に行う必要があり、そのノウハウが広まっていないため、使用者がバッテリーを再生しても不可であったり70%→60%と容量が減ってしまい、まだまだ使用できるにもかかわらず、バッテリーの大量廃棄と新たな生産が起きているのが現状です。
    ONE STEPはさまざまなバッテリー充電のデータを蓄積しており、契約を結んだ代理店への研修会などを通じて、バッテリーの容量を適したタイミングで100%近くまで再生し、長期的に使用しつづけるためのノウハウを広めようとしています。
    また、フォークリフト・建設機械などの大型バッテリーを再生するには工場へ持ち込む必要があり、再生に1~2週間程度必要なことに加えて、運搬や代用機の調達などさまざまなコストが発生します。
    ONE STEPが製造する小型・短時間バッテリー再生機は、持ち運びできるため現場で再生でき、作業時間も数時間~1日程度となっているので、従来よりも圧倒的に低コストでの再生が可能です。もっと人々が効果的かつ低価格でバッテリーを再生できる環境をつくり、バッテリーの廃棄と生産を抑制することで、環境負荷の少ない社会の実現への貢献をONE STEPはめざしています。数量の多い非常用バッテリーも同様です。

  • 一度挫折した後に出会った、ネグロス島の子どもたち

    一度挫折した後に出会った、ネグロス島の子どもたち

    この事業をはじめたきっかけを、ONE STEP代表の山岡 成人さんに聞きました。
    「実は10年前ぐらいに当時経営していた会社がつぶれてしまい、お金・信用・人脈などを一度失ってしまいました。途方に暮れる中、ひょんなきっかけでフィリピンのネグロス島に行き、4か月ほど日本語教室の講師をした経験が、この事業の原点にあります。地元の若い子どもたちの純粋な心に触れて、『もう一度頑張ろう』『子どもたちが笑って暮らせる未来をつくろう』と決意しました。元々経営していた企業でも、社会貢献が事業の核にありましたが、その思いが改めて強く固まりました。
    日本語教室を一旦区切り、紆余曲折を経て友人が35年をかけて開発したバッテリー再生技術を受け継ぎ、事業をスタートさせました。さまざまな人々の出会いと思いが、この事業をつくっています。

社会・環境・ビジネスへの影響

冒頭の通り、電気自動車の普及は走行時のCO2抑制には繋がりますが、バッテリー生産・廃棄におけるCO2発生量を無視することはできません。また、電気自動車のバッテリーに限らず、バッテリーが効率的に再生されることなく、産業廃棄物として大量に廃棄されてしまっている問題があります。ONE STEPのバッテリー再生技術・ノウハウが広まれば、産業廃棄物の抑制と、電気自動車の普及におけるデメリットの解消につながります。
また、このような「社会貢献」という目標を持つことのビジネスにおける大切さについて、代表の山岡さんが語ってくれました。
「ビジネスをしていると、色んな苦しいことや辛いことが必ず起きます。『もう立ち直れない』と思うようなこともあるでしょう。そんな時、『社会貢献』という大きな目標があれば、心を折らずに頑張ることができます。ビジネスは短絡的な成功をめざしても、どこかで崩れてしまいます。本当に自分や仲間たちが信じられること、やりたいことに取り組むことで、長期的な視野でビジネスを考えられるようになり、成功に繋がるのだと私は思います」

バッテリーを捨てることなく、使い続けられる社会をつくるために

これからの展望について、代表の山岡さんに聞きました。
「現在66歳なのですが、70歳までこのプロジェクトを力の限り進めていって、最終的には協力いただける企業さんを見つけて継承したいと考えています。このプロジェクトの目標は、「バッテリー再生をもっと効率化させて、捨てることなく使い続けられる社会をつくる」ことです。規模がかなり大きい話なので、自分の力だけでは実現まで間に合わないですし、後継者を今から育てるのも現実的ではありません。もっと大きな資本と力をもった企業にまかせることが、この目標を叶えるために必要なことだと思っています」
また、事業を継承したあとは、このプロジェクトを始めたきっかけでもあるフィリピンのネグロス島に戻り、恩返しをしたいと山岡さんは言います。
「地元の子どもたちが、人生をしっかりと自立して歩めるようなお手伝いをしたいと考えています。短絡的に「日本語を覚えて、日本に出稼ぎにいく」ということではなく、ネグロス島の人々が自分で考え行動して、自分たちで生きていける環境づくりをすることが必要です。キーワードは『地産地消』です。バッテリー再生のプロジェクトと同時並行で準備を進めており、農業・養殖・林業・エネルギーの4つの観点から、ネグロス島の地産地消を後押ししていきたいです。」

  • VOICE

    VOICE

    「子どもたちのために」と「まずは行動すること」が重要

    SDGsを進めるにあたってもっとも重要なのが、「これから生まれてくる子どもたちのために」を前提において物事を考えることだと思います。また、もし「何をしたらいいか分からない」という悩みを抱いているのであれば、まずはできることから行動してみることをオススメします。それは「道のゴミ拾い」でも、何でもいいんです。急に何かを実現しようとしても、大抵失敗します。「自分が信じられるもの」「本当にやりたいと思えること」を見つけるための行動をすることが大切です。ゴミ拾いがアイデアに直接結びつくことは少ないかも知れませんが、確実に行動する前よりは近づいています。行動する事で自分を信じれるようになっていきます。良い結果は必ずついてきます。
    一言で言えば、『信じれる自分を創る。』

  • 株式会社 ONE STEP
  • 企業概要

    会社名 株式会社 ONE STEP
    事業内容 2017年創業。小型・軽量・短時間のバッテリー再生機の研究開発・製造と、バッテリーリサイクル・ソリューション事業を軸に、バッテリー生産・廃棄が与える社会への悪影響の抑制をめざしている。
    所在地 〒541-0052 大阪市中央区安土町3丁目2-9 セイコービル601号
    電話番号 06-6264-6080
    FAX番号
    ホームページ https://onestep-japan.jp/