株式会社ディーフォーエル |SDGs Each Together|SDGsへの取り組みを“個々から互いのものに”できたらいいな!をコンセプトに、SDGsを経営に活かす企業を支援するものです。

これが我が社のSDGs

お知らせ
 

企業と学生、学校による地域共創で
「もっと、人に優しい社会」をつくる

株式会社ディーフォーエル

2021年11月9日

株式会社ディーフォーエル
企業が商品・サービスの開発や広報活動を行う際に、外部リソースを活用することはよくあります。その中には、若い方の感性やアイデアを取り入れたいと、学生にアウトソーシングされる場合もあるのですが、学生に対等な報酬が支払われていないケースが多発しています。社会勉強になったことが報酬では…、食事をおごって終わり…と、ビジネスでは非常識な考え方が横行しています。立場の弱い学生だから通用する、学生も泣き寝入りするしかないと、社会全体も見て見ぬふりをしているのではないでしょうか。この問題を無視せず真剣に解決しようと取り組んでいるのがディーフォーエルの「キャリア未来プロジェクト」です。
ディーフォーエルでは、SDGsの考え方を生かして社会課題に取り組む「SDGs専科」を立ち上げて、さまざまなプロジェクトを展開中です。「キャリア未来プロジェクト」では、学生と企業との対等なアウトソーシングを構築し、学生・学校・企業の三者が持続的に成長できるような仕組みをつくろうとチャレンジしています。さらに、このプロジェクトで得た収益の一部を道徳教育機会の拡充などに活用し、教育によって社会のモラルを育む取り組みにも力を入れています。
  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 平和と公正をすべての人に
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • 地域共創を掲げ、<br>企業と学生が対等な立場でチームになる

    「キャリア未来プロジェクト」のビジュアルイメージは、プロジェクトの一環として神戸芸術工科大学の学生に依頼し、制作されました

    地域共創を掲げ、
    企業と学生が対等な立場でチームになる

    学生へのアウトソーシングで起こる問題は、明確な仕組みがなく、あいまいなまま行われていることが起因しています。企業にとっては若い力を安価に利用できる、学生にとっては社会経験が積める。そんな両者の思惑の合意のもとで行われているのかもしれません。ディーフォーエルが出発点にしたのは、両者の思惑ではなく、両者が地域共創という同じ目標を達成するためにしっかりと手を携え、協働できるシステムをつくることでした。地域社会をより豊かにしていくためには、地域の住民や企業、行政、教育機関などあらゆる人や組織が共生・共創することで新たな価値を生み出しいく必要があります。ディーフォーエルは、この地域共創の確かな場をつくり、学生と企業が対等な立場でチームになり、共創することで、両者に大きなメリットをもたらすことを明確に提示しています。

    企業側には、商品開発や広報、ブランド構築などの課題に対して、地域の学生と共創することで新たな価値を創出し、課題解決をめざせる機会を提供します。学生側には、学生の能力とスキルを見極め、企業の課題への適切なマッチングを行い、確かな経験と報酬が得られる機会を提供します。そして、両者の共創を最大化できるように、継続して両者のコミュニケーションをサポートし、さらに大学や専門学校のゼミ活動や授業と連携を図り、確実に成果につながるように設計しています。

  • 子どもたちへの道徳機会の拡充を

    道徳のテーマをわかりやすく子どもたちに伝えている絵本作家さんの活動を支援

    子どもたちへの道徳機会の拡充を

    この「キャリア未来プロジェクト」は、現在の課題に取り組むだけでなく、SDGsが未来志向型であるように、めざしたい「未来」を描き、そこに至るプロセスを形にしていることも特徴です。めざしたい「未来」とは、次世代の学生たちの明るい未来と、10年20年後の「もっと、人に優しい社会」の実現です。

    きっかけは、日常のささいな中にあったと、代表取締役の則直さんは言います。
    「SDGsに取り組みはじめたのは、長男が幼稚園に通おうとしていた時期でした。長男にとっては社会に出ていく最初の一歩です。とても微笑ましいことなのですが、子供たち世代の将来が急に心配になって、頭から離れなくなったんです。いじめや詐欺、ハラスメントなどがいっこうになくならない社会で、子供たちが本当に幸せに生きていくことができるのだろうか。なぜ、さまざまなの問題がなくならないのか。その根本にあるのは、私たちのモラルの低下ではないだろうかと考えるようになりました」。

    則直さんが描く未来は、子供たちが幸せに暮らす社会です。子どもを持つ親であれば誰もが描く未来ですが、その実現のために自社の事業で何ができるのかを真剣に考え抜いたことが、「キャリア未来プロジェクト」を形づくっていきました。そして、モラル低下という大きな課題への挑戦がプロジェクトを押し進める原動力になっています。学生が不当に扱われるのも、突き詰めればモラルの低下が原因です。

    「これからの社会を担う世代が確かなモラルを持って、互いに尊重し合い、より良い社会を築いていくには、モラルを育む教育が欠かせないと思いました。『キャリア未来プロジェクト』では、その実行的な動きをつくりたいと考え、⼦どもたちへの道徳教育の機会拡充を図る仕組みをつくりました」。

    それが、企業と学生の共創によって生まれた収益の一部を、道徳モラル教育の機会拡充に充てることです。具体的には、絵本の読み聞かせやワークショップなどによって、命の大切さや多様性、個性などをテーマにした道徳モラル教育を行う絵本作家などを支援し、その活動の拡充をめざします。道徳というと、難しく捉えられがちですが、子どもたちのとって身近な絵本や遊びを通して大切なことに気づいてもらう。そんな教育の機会をどんどん増やしていこうとしています。

社会などへの影響

■学生のキャリア形成に必要な経済活動や実践づくりの機会を提供
■教員の負担を増やすことなく、産学連携を推進
■企業に地域共創の場を提供。地域ブランディングや採用強化につなげる

社会などへの影響

打ち合わせの様子。ディーフォーエルのサポートのもと、学生主導で進めていきます

「キャリア未来プロジェクト」は、学生と企業、そして学校にさまざまな成果をもたらしています。学生は、対等な報酬が支払われないという報酬リスクがなくなり、社会経験や実務経験を積みながら、就職活動をはじめとした将来につながる実績をつくることができます。企業からの課題に対して、3~4週間で取り組めるようなものを学生に依頼するなど、期間や難易度をハンドリングすることで、学生は自分の能力やスキルに応じた経験を数多くこなせることもこのプロジェクトの長所です。企業の課題にはWEBサイトやパンフレット作成などのクリエイティブなもの以外にも、翻訳や商品企画、市場調査などもあり、クリエイティブ系以外の学生も参加できます。

学生が所属する大学や専門学校にとっては、「キャリア未来プロジェクト」をゼミや授業と連携させることが産学連携の取り組みになります。これまで産学連携のプロジェクトを推進しようとしても、教員の負担が増え、なかなか実行に移せないという課題がありました。しかし、「キャリア未来プロジェクト」ではディーフォーエルが主体となってサポートを行うため、教員の負担を増やすことがなく、産学連携を推進できます。つまり教員の労働問題にもアプロ―チできるわけです。

一方、企業では、「キャリア未来プロジェクト」に参加することが、地域と連携できる場になり、地域での認知拡大やブランディングにつながります。こうした地域へのアクションとともに、そこでの収益が道徳教育への支援に充てられることから、企業活動がSDGs達成に向けた取り組みにもなります。
また、若い世代で社会課題への感度が上がっている中、「キャリア未来プロジェクト」に参加することが若い世代の共感を得て、採用にも良い影響が生まれます。
「長期インターンシップをダラダラと行うよりも、短期集中での就労体験を回すことが、企業と学生がともに効率良くお互いを理解できると思います。『キャリア未来プロジェクト』は、まさに短期インターンシップの代わりになるもの。地域と共創し、社会課題に取り組む企業活動を実際に体験してもらい、ぜひ採用強化につなげていただきたいです」と則直さん。

  • 全国にプロジェクトの種を蒔き、<br>新たな共創をつくっていきたい

    メーカーとユーザーがともに持続可能な商品を開発する「Peace Product Project(ピース・プロダクト・プロジェクト)」

    全国にプロジェクトの種を蒔き、
    新たな共創をつくっていきたい

    ディーフォーエルでは、「キャリア未来プロジェクト」以外にも、「Peace Product Project(ピース・プロダクト・プロジェクト)」も始動しています。これは、メーカー(つくる側)とユーザー(使う側)をつなげることで、社会課題に具体的にアプローチできる商品をつくり、持続可能な社会をめざしていくというプロジェクトです。いわば、メーカーとユーザーが一緒にサスティナブルな商品をつくっていくというもの。
    「これまでメーカーがサスティナブルな商品をつくろうと思っても具体的なアイデアが思いつかなかったり、商品を開発し販売できても認知されず短命に終わったりすることが多かったです。それは、良い取り組みであってもメーカー側だけで完結していることが原因でした」と則直さん。SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」で掲げられていように、サスティナブルな商品は、生産者と消費者の双方の視点が不可欠です。生産者と消費者が一緒になって「つくる責任」と「つかう責任」を考え、持続可能なモノづくりと消費を実現していく。そんな生産者と消費者の共創の場をつくろうとしているのが「Peace Product Project(ピース・プロダクト・プロジェクト)」です。

    「キャリア未来プロジェクト」と「Peace Product Project(ピース・プロダクト・プロジェクト)」、両方に共通しているのは、“共創”の機会をつくり、そこに参加する人たちがSDGsや持続可能な社会づくりの当事者となって活動できることです。SDGsへの取り組みは、たとえ志があっても一人ではうまくいきません。共創の場があることで、仲間が志を後押ししカタチにしてくれます。共創が新たなイノベーションも生みます。
    ディーフォーエルは、この“共創”の種を全国に蒔いていきたいと考えています。
    「『キャリア未来プロジェクト』や『Peace Product Project(ピース・プロダクト・プロジェクト)』を各都道府県で推進してくださるパートナーをつくり、すべてのエリアでプロジェクトの原型となるものをつくっていきたいです。さらに各地域でカタチができれば、次は地域と地域がつながり、エリアの枠を超えた共創が生まれていくと思います。同じ志や夢を持つ人たちとつながり、SDGs達成をめざす活動をもっと盛り上げていきたいです」。

  • VOICE

    VOICE

    小さなことからはじめ、共創によって育み、
    持続できるものへ成長させていく

    私がSDGsに取り組んだ出発点は、子供の将来への不安や日頃から疑問に感じていたことなど、とても身近なことでした。それに対して自社の事業を生かしできる小さなことから始めていきました。無理なく自分たちでできることから始め、しっかりと持続できるように形づくっていくことがSDGsには欠かせません。また、それは一人では難しく、多くの人たちの協力、パートナーシップがあるからできるものです。SDGsに取り組むときは、ぜひ社会の中に“共創”の種を蒔き、育んでいってください。

  • 株式会社ディーフォーエル
  • 企業概要

    会社名 株式会社ディーフォーエル
    事業内容 中小企業や教育機関に向けてICT導入を支援。さらにICT×デザインによる様々なソリューションや価値創出を支援している。
    所在地 〒650-0033 兵庫県神戸市中央区江戸町104 江戸町104ビル 5F
    電話番号 050-3177-2650
    FAX番号
    ホームページ https://www.d4l.co.jp/