有限会社中村ローソク |SDGs Each Together|SDGsへの取り組みを“個々から互いのものに”できたらいいな!をコンセプトに、SDGsを経営に活かす企業を支援するものです。

これが我が社のSDGs

お知らせ
 

日本の伝統と、和ろうそくの光を未来に受け継ぐために。

有限会社中村ローソク

2022年1月5日

有限会社中村ローソク
明治20年の創業以来、京都・伏見で125年以上和ろうそくを作り続けてきた中村ローソク。 和ろうそくは主に仏事などに使用されてきましたが、西洋ローソクの普及により、需要が減り続けているのが現状です。 和ろうそくは西洋ローソクとは違い、植物系原料から作られているため、環境への負荷が少なく、リサイクルもしやすいサスティナブルな素材です。 「持続可能な社会をつくる」という目標・価値観が普及し始めた現代において、和ろうそくが再度注目を集め始めています。 しかし、和ろうそくの主な原料となる「ぶどうハゼ」を生産する農家が年々減少の一途を辿り、質の良いぶどうハゼを育む農家が、現在は和歌山県に一件を残すのみとなってしまいました。 和ろうそくの存続が危ぶまれる状況の中、ぶどうハゼを新たに栽培し、地産地消をめざすプロジェクトを、中村ローソクがスタートさせています。
  • つくる責任 つかう責任
  • 陸の豊かさも守ろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • 和ローソクの光を未来に灯す、 悠久の灯(あかり)プロジェクト

    和ローソクの灯を未来に受け継ぐプロジェクトが進められています。

    和ローソクの光を未来に灯す、 悠久の灯(あかり)プロジェクト

    「悠久の灯(あかり)プロジェクト」では、中村ローソク、京都市、民間業者が協働しながら、ぶどうハゼと和ろうそくを持続的に生産できる状況をつくるために、さまざまな取り組みが行われています。
    たとえば、京都府下で唯一林業専門学科をもつ京都府立北桑田高校とのプロジェクトでは、日本の林業の将来を担う森林リサーチ科の生徒たちとともに、ぶどうハゼの研究・育成を行っています。京都の京北にサッカーコート一面ほどのぶどうハゼの苗畑を作り、生徒たちが日々世話をして、ぶどうハゼを京都の地に根付かせさせるためには、どのような環境や栽培方法が適しているのかを学んでいます。
    また、和ろうそくづくりを体験できる機会も提供し、「自分の学びが未来に繋がっていること」を実感できる場をつくり出しています。
    悠久の灯(あかり)プロジェクトによって生まれたさまざまな繋がりから、和ろうそくを活用した新たなアイデアも生まれています。
    和ろうそくの燃え残った芯と、杉を伐採する際の木くずを混ぜ合わせた着火剤「廻 MEGURI 着火剤」が、2021年11月に販売開始されました。全て植物由来の原料で作られており、アウトドアで使用しても自然を汚さないため、安心して使用することができます。
    また、この商品は一般社団法人暮らしランプとのコラボレーションから生まれ、同法人が運営する福祉施設で働く方々と共につくり出されています。

  • 林業と和ローソクの継承問題を、 共に解決するために

    杉やヒノキに変わる新たな木材として、ぶどうハゼが注目されています。

    林業と和ローソクの継承問題を、 共に解決するために

    悠久の灯(あかり)プロジェクトの主な取り組みである、ぶどうハゼの植林計画の始まりは、日本の林業が抱える問題も関係していました。
    日本の山々には杉やヒノキが豊富に植えられていますが、海外の安価な木材が市場に出回ったことにより国産木材の需要が減り続けており、国内の林業を受け継いでいくためには、新たな木材を育む必要があります。京都府下の林業もそのような問題に直面しており、その解決策の一つとして、ぶどうハゼの植林計画がスタートしました。
    現在は植林する候補地の選定が行われており、和ろうそくと林業の新たな未来が始まろうとしています。
    伝統産業は、気付いた時には原材料がなくなっており、手遅れになってしまう事態に追い込まれているケースが多々あると、中村ローソク代表の田川 広一さんは言います。
    和ろうそくと、日本の伝統産業の灯を絶やさないため、今できることをしよう。そんな思いが、悠久の灯(あかり)プロジェクトには込められています。

社会や環境、ビジネスへの影響

■未来の林業を担う高校生たちへ、実践的な学びの場を提供
■日本の伝統建築である神社仏閣の保全にも繋がる
■発信の場と、さまざまな立場の人々との交流が圧倒的に増えた

社会や環境、ビジネスへの影響

さまざまな人々の交流から生まれた、「廻 MEGURI 着火剤」

何かを学ぶとき、明確な目的やビジョンがあると、知識・技術も修得しやすいものです。
和ろうそくという、日本の伝統を未来に受け継ぐために。そして、日本の林業を支える一つの解決策をつくるために。悠久の灯(あかり)プロジェクトでの取り組みは、京都府立北桑田高校 森林リサーチ科の生徒たちに、実践的な学びの場を提供しています。
和ろうそくを未来に受け継ぐことは、日本の伝統建築である神社仏閣の保全にも繋がります。日本の神社仏閣が朽ち果てることなく現代に残っているのは、和ろうそくが使用されてきたことも一つの要因であると、中村ローソク代表の田川さんは言います。
「和ろうそくは西洋ローソクと比べて煤が少なく、仏壇などに付着したとしてもサッと拭くだけで綺麗になります。また、自然と植物性のワックスでコーティングされていくため、各部の補強にも繋がります。ここ最近は寺院でもLEDなどで仏具がライトアップされたり、安価な西洋ローソクが使用されたりしていますが、和ろうそくに比べて比較的木が乾燥しやすく、保全という観点からはあまり良い傾向ではないと感じています」。
悠久の灯(あかり)プロジェクトをスタートしてから、和ろうそくを発信する場と、林業者や10代の少年少女たちなど、さまざまな立場の人々と交流の場が圧倒的に増えたと、田川さんは言います。
伝統産業の枠を超えて、多彩な目線の意見に触れることで、今まで思いつかなかったアイデアを生み出せるようになる。
悠久の灯(あかり)プロジェクトによって、中村ローソクに新たな風が吹き始めました。

あまり認知されていないものだからこそ、 ヒントが隠されている

悠久の灯(あかり)プロジェクトを通して、「和ろうそくを世間の人はあまり認知していない」ということに気付かされたと、田川さんは言います。
「僕たちにとって和ろうそくは当たり前のものですが、世間の人にとっては珍しいものなんだと、ハッとさせられました。特に、いっしょに取り組んでいる北桑田高校の生徒さんたちのような若い人々にとっては、むしろ『新しい』と感じてもらえる。そこに和ろうそくを受け継いでいくためのヒントが隠されていると思っています。また、若い人々の環境問題への意識は、年々高まり続けています。商品を選ぶとき、たとえ高価であっても環境に配慮されているものを選ぶ人がとても増えています。私たちが作る和ろうそくは、決して安価でありませんが、その分手間暇をかけており、環境にも優しい製品です。その背景を『理解してくれる人』にもっとアプローチしていくことが、和ろうそくを発展させていくためには重要だと考えています」。

  • VOICE

    VOICE

    「無駄なもの」「捨てるもの」を
    いかに再活用するかが、アイデアの第一歩。

    SDGsをビジネスとして成立させるための1つめのステップは、「無駄なもの」「捨てるもの」をまずピックアップすることだと思います。
    2つめのステップは、それを「再活用する方法」「商品として販売するアイデア」を見つけること。この2つがクリアできれば、十分ビジネスとして成立させられる可能性があります。
    しかし、1つめのステップは簡単でも、2つめのステップはなかなか難しいものです。これをクリアするための情報は、自分の周囲ではなく、外の世界の人々が持っていることが多いと思います。
    SDGsは、自分とは違う立場の、さまざまな考えを持つ人々に出会える場でもあります。ぜひSDGsを活用しながら、多種多様な人々とコミュニケーションしていきましょう。

  • 有限会社中村ローソク
  • 企業概要

    会社名 有限会社中村ローソク
    事業内容 京蝋燭、和蝋燭、「京・絵蝋燭」の製造・販売や、香、線香の販売、燭台、芯切りなど蝋燭関連用具の販売などを行っている。和蝋燭の灯を未来に受け継ぐ、「悠久の灯(あかり)プロジェクト」によりぶどうハゼの地産地消をめざす。
    所在地 〒612-8413 京都府京都市伏見区竹田三ッ杭町57-8
    電話番号 075-641-9381
    FAX番号
    ホームページ https://www.kyorousoku.jp/