都インキ株式会社 |SDGs Each Together|SDGsへの取り組みを“個々から互いのものに”できたらいいな!をコンセプトに、SDGsを経営に活かす企業を支援するものです。

これが我が社のSDGs

お知らせ
 

印刷業界と地球とみんなの未来のために

都インキ株式会社

2022年3月16日

都インキ株式会社
都インキは通常のインクの他にも、インク臭を抑えた「におわなインキ」や抗菌効果や抗ウイルス効果を付加させることができるインクなどユニークなオリジナルインクを製造・販売しています。また印刷業界が環境に与える負荷を削減するためのインクづくりにも取り組んでおり、社会と印刷業界の持続的な発展への貢献をめざしています。
  • つくる責任 つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • パートナーシップで目標を達成しよう
  • サステナブル・ブラック・インクが広げる、CO2 削減の輪

    デッドストックとなりやすい特色インクを、再利用可能なブラックインクに

    サステナブル・ブラック・インクが広げる、CO2 削減の輪

    フルカラー印刷は通常、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色のインクで刷られますが、CMYKでは再現できない色を印刷する場合には、あらかじめ調色された 「特色インク」が使用されます。特色インクはその特性上汎用性がなく、印刷したいデータの色を少しでも変更すれば今まで作った特色インクは全て使用できなくなります。インクは産業廃棄物として焼却廃棄しなければならないため、焼却廃棄するには経済的コストがかかりますし、焼却廃棄のために新たな CO2 も発生してしまいます。そのようなデットストックとなった特色インクを回収し、混ぜ合わせて作られたのが「サス テナブル・ブラック・インク」です。子どもの頃、美術の時間などで、「全部の絵の具を混ぜたらどうなるんだろう?」と試してみたことはありませんか?色は混ぜれば混ぜるほど灰色に近くなります。さまざまな特色を混ぜ合わせてできた灰色のインクに、新たに黒の顔料を加えて、ブラックインクに仕上げています。
    インクを提供・使用してくれた企業には、CO2削減量が記載された証明書を発行し、CO2削減に貢献している企業だということを明確にアピールできるシステムも構築されており、「サステナブル・ブラック・インク」からCO2削減の輪が広がろうとしています。

  • 印刷業界に身を置く人間の使命として

    サステナブル・ブラック・インクを使用することで、無駄なCO2の排出が 削減でき、廃棄されるインクの全体量も少なくなる。

    印刷業界に身を置く人間の使命として

    都インキでは「サステナブル・ブラック・インク」の他にも、石油系溶剤を植物油等に置き換えた「Non-VOC インキ」、植物生物由来の成分の「バイオマスインク」の比率の高い「サステナブル・インク」やコロナ禍においてさまざまな分野で使用されている抗菌インク、抗ウイルスインクなども開発しています。 環境や社会問題に対応するインク開発を行う理由やきっかけを、都インキ代表の原田 邦夫さんにたずねました。「経済活動をはじめ、現代において人が生きる上ではどうしても地球環境に負荷を与えて しまいます。極端な話をしてしまえば、地球環境のことだけを考えるならば『印刷はしないほうがいい、人は何も活動しないほうが良い』ということになってしまう。しかし、それでは誰も生きていけません。印刷する際の環境負荷を抑制し、持続な可能なものにする方法 を考えることは、印刷業界に身を置く人間として必要な使命だと考えています」

社会・環境・ビジネスへの影響

■印刷業界と地球とみんなの未来のために
■目的意識をもって都インキの皆が働けるように
■SDGsによって、活動をアピールしやすくなった

環境負荷を軽減するサステナブル・ブラック・インクはSDGs やカーボンニュートラルの達成が求められる状況のなかで、印刷業界はもちろん、「人の表現」が持続的に発展していくためのひとつの解決策になり得るのではないでしょうか。 また、このような活動を通して、社員たちが目的意識をもって働けるようになったと、代表 の原田さんは言います。
「10年前ぐらいまでは、汎用品を一生懸命作っていたんですが、やはり大手企業や同業他社 と差別化を図ろうとすると、中小のインクメーカーとしては高品質かつ値段を下げざるを得なくなる。そのような状況を打破するために小さくてもいいから、オンリーワンかつ、世の中のためになる製品を作ろうと方向展開を図りました。そうすると、『何のためにインクを作っているのか』ということが明確になり、私も社員たちも目的意識をもって働けるようになりました」
都インキはサステナブル・ブラック・インクの他にも、環境に配慮したさまざまなインクを 開発しています。SDGs 以前より取り組みは進められていましたが、SDGsによって分かりやすくアピールできるようになったそうです。
「SDGsという分かりやすく明確な目標に取り組むことで、私たちが社会貢献をめざしている会社だということが、外部にも内部にも伝えやすくなりました。また、今回の『SDGsET』 のように活動を紹介する場を増やすことができたのもポジティブな影響だと思います」

「社会貢献」を軸に、皆が協調し合える社会づくりを

自分だけが一人勝ちするのではなく、皆が協調して生きていける世の中を作っていきたい と、代表の原田さんは言います。
「自覚的ではなくとも、人は皆だれかと助け合いながら生 きています。一人では生きていけないのです。そして、自分の利益だけを追い求めては必ず行き詰まってしまう。利益と喜びを世の中に還元共有していくことが人生の幸福につながると考えています。そのためにも、弊社の取り組みはまだまだ道半ばなので、しっかりと形にしていきたいです。また、印刷とは全然関係ない構想もあり、社員の皆にも地域の人々にも喜んでもらえる『社会貢献』という考え方を軸に、さまざまな取り組みを行い、皆が協調し合える社会づくりをしていきたいです」

VOICE

共存し合える社会づくりが、
企業活動において必要不可欠です

自己中心的な考え方ではもう立ち行かない社会になってきていると感じています。誰かに負担を押し付ければ、それはいずれ自分に返ってきます。企業活動から考えても、SDGsのように共存しあえる社会をつくる取り組みは、必要不可欠なものだと思います。SDGsは、ビジネスと社会貢献を両立するのが難しいポイントですが、自分の業界で「不要で捨てる物だとされて いるもの」に目を向けると、何かヒントが見つかる可能性があります。

  • 都インキ株式会社
  • 企業概要

    会社名 都インキ株式会社
    事業内容 印刷用インキ及び印刷用資材の製造・販売・輸出と、印刷周辺機器の販売を行っ ている。また、環境に配慮したさまざまなオリジナルインクの製造・販売も行い、印刷業界 の持続的な発展への貢献をめざしている。
    所在地 〒538-0044 大阪市鶴見区放出東 1-7-13
    電話番号 06-6961-0101
    FAX番号 06-6961-0303
    ホームページ https://www.miyakoink.co.jp/