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SDGsコラム10/17「人や国の不平等をなくそう」

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SDGsコラム10/17「人や国の不平等をなくそう」

人や国の不平等をなくそうとは

今回はSDGsの17つの目標のうち、10番に該当する「人や国の不平等をなくそう」に焦点を当てて説明していこうと思います。

 

この目標では各国国内における不平等や、国家間における不平等是正のため問題として取り上げています。

「いまの世界の現状」

現在、世界の最富裕層の10%が全世界における所得の40%を占めているといわれており、

人口規模を考慮に入れた場合、開発途上国の所得格差は11%にまで拡大してしまっています。

このような世界では資産を持つ富裕層に有利に働くグローバル経済や金融システムとなってしまい国内の改装や個人間の不平等だけでなく、国家間におけるそれももたらされてしまうのです。

この不平等により保健や教育サービス、その他資産へのアクセスという点で大きな格差が生まれてしまい、より不平等な社会へと移行してしまいます。

不平等に伴う格差に対してどのような対策がされているのか

これら国内、そして国家間の不平等に伴う格差に対して様々な対策が行われています。

例えば国家間での対策としては「ODAや海外直接投資などを通じて、開発途上国への資金流入を促す」、「計画に基づきよく管理された移民政策を通じて、秩序のとれた移住や流動性を確保する」といった政策が行われています。

 

しかし、国家規模での対策だけではどうしても是正できない部分があります。それが個人の経済的な格差です。

 

これは国家間の不平等にも繋がりますが、開発途上国の多くでは生産した作物を不公平な価格で安く買われてしまうため不平等な労働を強いられ、貧困から抜け出すことができなくなっています。

 

このような問題を是正するための対策としてフェアトレードが世界的にも行われるようになってきました。

 

フェアトレードとは

フェアトレードは、生産者と消費者の間で適正な価格で取引が行われるようにする仕組みです。これにより、開発途上国の立場が弱い人々にも労働に見合った資産を有し、自立や生活環境の改善を行えるようになるのです。

 

また、これにより労働や収入だけでなく、子どもの教育を受ける機会にも繋がっていき、将来的な問題の解決にも大きな役割を果たしています。

今後我々ができることは?

主に下記のことが取り組みとして考えられます。

・募金をする

・お互いの違いを認め合い、理解する

・ボランティア(ホストファミリー・語学・文化講師)に参加する

・手話、点訳、音訳、要約筆記などに興味を持つ

・地域の啓発イベントに参加する

 

生まれた国、人種、民族、宗教、性別、障害の有無、性的指向などによる、様々な不平等や差別が、世界各国で根強く残っているし、日本は所得格差や男女格差が世界的に見ても大きいですがまずは、それぞれの違いを認め合い理解することに努めるなど、自分たちでもできることから始めることが大事です。

 

出典;国際連合広報センター

2022年1月11日
Writer:フォーバル関西支社